『空き缶アルコールストーブ』

waiyou

2013年07月14日 18:33




『空き缶アルコールストーブ』

熱狂的な支持者を持つ(らしい)空き缶で作る手作りストーブ。
初めて作ってみました~。(仕事の合間に)(笑)
最近、自分自身でもアウトドア関係のブログを書きだして、以前に増して人様のブログを拝見して回る事が多くなってきました。
そうすると、チラホラ見かけるキーワードがありました。それが『空き缶アルコールストーブ』なるもの。
材料代が簡単な工具さえあればタダ同然でそこそこ実用にも耐えるとか。
前々から一度作ろうと思っていたので、エイッっと作ってみました。

仕事柄、簡単な工具は揃っているのであとは空き缶を用意するだけでした。
いくつかのサイトで学習してから製作をスタート。
(あとは手先の器用さか・・・)





製作過程は、イロイロなサイトやホームページに様々な方が、詳しい作り方を出しておられるのでそちらを参考にして下さい。

一応、一般的(?)と思われる三つのパーツを組合わせるやり方で作りました。
《A》空き缶の底に穴を開けた部分(今回はコレが外周にきます)。写真下
《B》燃料を受けるストーブの底になる部分(コレが《A》の内側に入ります)。写真左上
《C》円筒形の一番内側に入る部分。写真右上
以上の三つのパーツです。

缶は缶コーヒーのボトル缶を2種類使いました。

《A》の穴あけ。
コレには飲み口が大きめのuccの内容量が500gのボトル缶の底部分を使いました。
最近のボトル缶って塗装ではなくフィルムが被せてあるモノがあります。
コレだと、フィルムを剥ぐと写真のようにアルミがむき出し。
なかなか格好良いと思いましてね。この缶が外側だし。

空き缶をひっくり返して、中心の窪みに直径38㎜の穴をあけます。
なぜ、38㎜か。テキトーです。
初めてなんだから、当たって砕けろです。
テキトーなんですが、缶の飲み口キャップの直径です。

さて、厚紙を直径38㎜の円に切り抜き、型紙としました。
缶底の真ん中に両面テープで貼り付け、外周をサインペンでなぞりました。
この書き込んだ線の内側に小さな穴を連続であけていきます。
今回は直径2㎜(φ2.0)の穴にしました。
はい、何となくです。
穴と穴の間隔は1~2㎜程度。線の外側に出なければテキトーで大丈夫。
グルッと線の内側に穴を並べていきます。
今回穴あけは全て電動ドリルを使いました。
ボール盤を使うまでもないかと・・・。

一周あけ終わったら、穴と穴をニッパーで切って行きます。
そうすると真ん中が歯車状に抜けます。
ここからはヤスリの出番。
丸棒ヤスリでゴシゴシ磨いてデコボコをなくして線の内側まで削り、最後はサンドペーパーで滑らかに。
薄いアルミなので思ったよりも簡単に削れてヤヤ焦りました。
これで大きな穴は完了。

次は今の大穴の周りに小さな穴をあけます。
今回は直径2㎜で16穴にしました。
そこで、また型紙を作り穴あけの目印を打ちました。

先の型紙と今回の型紙、使い方も大きさも違うのでそれぞれで作りました。
先のは、『あける穴の大きさ』
今回は、『目印をつける用』
目印用には缶底の窪みにフタをする様なモノを作りました。
と、いう事は缶の底の窪みの外周を計って・・・ではなく、簡単に円を作りました。

用意するのは事務所などにある『スタンプ台』
もうネタバレでしょうが・・・そうです。

缶底にスタンプ台でインクをつけて、厚紙にポンっとハンコを押す様にすると、円周の出来上がり。
このスタンプ跡にそって切れば、缶底にぴったりの型紙が出来ました。
(ちなみに先の型紙も同じ要領で、ボトル缶のフタをスタンプにしました。だからフタと大穴が同口径(笑))

この出来た型紙を四つ折りにして、更に半分に折って八つ折。その折れ目の線にサインペンで線を引くと四本の線で8等分されます。
その等分された所の更に真ん中から、中心を通る線をひいて行けば、16等分が出来上がり。
この型紙を缶の底にあてて、印を打ちます。

その印を目安に穴をあけました。
斜めに切れ込んでいる箇所なので滑らないように気を付けて穴をあけて行きます。
左右は印を目安に、上下は斜めの部分のセンターを意識しました。(基本はテキトー)
これで穴あけは終了。

次に缶の裁断。
仕事場にあった鉄の塊を借用して大型カッターナイフの刃を固定。
高さを50㎜にして缶の周りを数周させて最後は手で割っていきます。
切り口をケガ防止の為にペーパー掛け。
これで《A》は出来上がり。

《B》はDoutor(ドトール)のBLACK COFFEE REALという内容量340gのボトル缶を使用。
このボトル缶、空き缶ストーブならこれが良いのでは?と、思っていた缶なのです。
それはなぜか?『底が上げ底で平ら』だから。
安定性が良いかな~、と。
おまけにコレ、近所の自販機で100円なんです(笑)

さて《B》です。
これも裁断します。
高さは45㎜にしました。外側の缶よりも低い方が良いとのネット情報からです。
《A》と同じ様にクルクル~、パキッ、っと切りました。
そして、《A》《B》が同口径でははまりませんので、中に入る《B》に写真の様に『マチ』を取りました。

それから《C》ですが《A》の残りを金バサミで切り開いて、幅50㎜の帯を作り、両端に切れ目を入れて差込み、輪にしました。
両端が内側に入る様に差し込んでいます。

文章で作り方をお伝えするのって難しいですね~。詳しくはネットや動画を観てくださいね。その方がわかり易いと思います。

そんなこんなで組み上げて・・・





本体内部に見えているのが《C》の筒状のものです。
その底の方に小さい穴が見えると思いますが、コレが重要らしいです。
今回は《C》に切り込みを入れて輪にしたあと、ニッパーで三箇所切り欠きを入れました。
この穴から燃料が容器内で移動する、らしい・・・。


では、実際に点火しましょう。
屋内なのでタイル張りで、なにかあれば直ぐに水を掛けられる様な場所で。





点火!!





最初は真ん中が良く燃えて、その熱が周りに伝わると・・・





アルコールが気化して、小さな穴から炎が出ます。





ナカナカの火力かな?





安定しました。
こうなると、多少息を吹きかけた位では消せません。





この空き缶ストーブの仕組みは・・・
《A》が火を出す開口部付きのカバー。
《B》が本体、燃料タンク。
で、何か良く分からん筒状の《C》がストーブでは重要な気化室を担っているようです。

《B》の中で仕切りとなって、気化した燃料を上の開口部、つまりは火元へ伝える。
この《C》がないと多分、真ん中の大穴から火が立ち上るだけなのかな?と、想像しました。

しかし、実際に作ってみましたが・・・えらい簡単やな!!これが、正直な感想でした。
最初は変なところから火が出るか?とか思いましたが、問題なくうまく行きました。

あと、安定した燃え方をするまでの時間(プレヒート)がやたら短い。
材質が薄いアルミで、アルコールが燃料だというのもあると思いますが、トランギアよりも断然早いです。

工作的な楽しみも含めて、なかなかに面白い。
また作ると思います。


※実はこの文章、本日の午前中に書いてました。書いた後、またストーブ作ってました。仕事中に(笑)



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